<<母語教育の研究と動向>>
母語教育といえば、韓国・朝鮮学校やそのほかの民族学校において民族のアイデンティティを確立するために必要だとされ、取り組まれてきたと考えられます。また、大阪府では、小中高校に「民族学級」が設置され、そこで積極的に母語教育が実践されています。ブラジルから来た多数のこどもたちは、ブラジル人学校で学んでいるケースもあります。しかし、まだまだ全国に少数点在する外国につながる子どもたちにとっていかに母語教育が重要かは、あまり知られていないのではないでしょうか。
■母語教育への取り組みに対する問題
母語教育は、日本語学習の補助的役割としてしか見られていないところがあり、なかなか一人の子どもが、しっかり根を張って70年80年生きていくうえでの大切な言語であり、社会的課題であるという認識がなく、真剣に取り組まれていません。
大多数の人が日本語を話すから、ずっと日本に住むのだから、母語は必要ないのでしょうか。これは、日本生まれの日本育ちの人が、自分の町では、方言で話していたのに都会にでたら方言で話すことをやめ、標準語に変えてしまうことに少し似ているかもしれません。標準語だけでなく方言があるからこそ日本の文化も実り豊かに継承されていくのではないでしょうか。
同様に、否、それ以上に外国につながる子どもたちにとって、さらには日本社会にとって彼ら、彼女らの母語は、重要なのです。外国につながる子どもたちが日本に居て、母語で話すことを躊躇するような学習環境であってはならないのです。将来はどこの国に根差すことになろうとも、今現在日本で学ぶ外国につながる子どもたちの母語教育を、日本語教育、言語教育、応用言語学、教育学、社会学、心理学、コミュニケーション学、政治、経済、社会、文化などさまざまな観点から考える必要があるでしょう。
大多数の人が日本語を話すから、ずっと日本に住むのだから、母語は必要ないのでしょうか。これは、日本生まれの日本育ちの人が、自分の町では、方言で話していたのに都会にでたら方言で話すことをやめ、標準語に変えてしまうことに少し似ているかもしれません。標準語だけでなく方言があるからこそ日本の文化も実り豊かに継承されていくのではないでしょうか。
同様に、否、それ以上に外国につながる子どもたちにとって、さらには日本社会にとって彼ら、彼女らの母語は、重要なのです。外国につながる子どもたちが日本に居て、母語で話すことを躊躇するような学習環境であってはならないのです。将来はどこの国に根差すことになろうとも、今現在日本で学ぶ外国につながる子どもたちの母語教育を、日本語教育、言語教育、応用言語学、教育学、社会学、心理学、コミュニケーション学、政治、経済、社会、文化などさまざまな観点から考える必要があるでしょう。
■母語教育の必要性をめぐる研究
1 教科学習と日本語能力の形成のための母語
2 アイデンティティ形成のための母語
3 家族のコミュニケーションのための母語
2 アイデンティティ形成のための母語
3 家族のコミュニケーションのための母語
■母語教育に取り組むべきとする論点
1 母語権利論
2 母語資源論
3 帰国・往来のための母語教育
2 母語資源論
3 帰国・往来のための母語教育
これらの詳細は、こちらのPDFを参照してください。
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