<<関西母語支援研究会について>>
この研究会は、2007年に、外国につながる子ども達の母語(継承語)教育について考える研究会として、兵庫県立大学、関西大学、神戸大学等の研究者や大学院生のグループによってスタートしました。兵庫県では、2006年度(平成18年度)に「新渡日外国人児童生徒に対する母語教育支援事業」を開始し、県内の小中学校10数校が母語教育支援センター校に指定されました。この事業は終了しましたが、各地でさまざまな母語教室が開かれている中で、母語学習のあり方や意義、日本語とのバイリンガルの育成について考え、多様な文化・言語を背景とする子ども達の教育、そして日本の学校や地域社会が多文化な子ども達をどう育んでいくべきかを研究する会です。
活動としては、年数回の研究会の他、メンバーとの関わりのあった小学校や地域のNPOによる母語教室の状況や、国際比較研究としてオーストラリア、アメリカ、タイ、カナダの状況について調査研究をしてきました。(『外国人児童の母語学習支援をめぐるネットワーク形成の国際比較』平成19-21年度科研費 代表:松田陽子、研究成果報告書、等、参照)また、外国につながる子ども達の家庭の言語環境調査も行っています。
主なメンバーのプロフィールは以下の通りです。
【松田陽子】(代表) 兵庫県立大学名誉教授。
日本語教育、社会言語学、オーストラリアの多言語教育政策、異文化コミュニケーション、等について研究・教育を行っている。 『多文化社会オーストラリアの多言語教育政策』ひつじ書房(2009)、等の著作がある。
【野津隆志】兵庫県立大学経済学部教授。
比較教育学、教育人類学。タイと日本をフィールドにした外国人児童の教育について研究している。『国民の形成-タイ東北小学校における国民文化形成のエスノグラフィー』明石書店(2005)2.野津隆志 『アメリカの教育支援ネットワーク』東信堂(2007)『スタディ・スキル入門――大学でしっかりと学ぶために』(2008)有斐閣ブックス、等の著作がある。
【久保田真弓】関西大学総合情報学部教授。
異文化コミュニケーション、異文化理解教育の視点から国際交流学習等について研究・教育を行っている。『異文化コミュニケーション論 グローバル・マインドとローカル・アフェクト』(2012)松柏社、等の著作がある。
【乾美紀】兵庫県立大学環境人間学部准教授。
マイノリティの教育、開発途上国の教育、インドシナ難民の教育を中心に教育と研究を行っている。『子どもにやさしい学校―インクルーシブ教育をめざして』(2009)ミネルヴァ書房、等の著作がある。
【落合知子】神戸大学国際人間科学部准教授。神戸市の小学校のスクールサポーター等を勤める。
外国につながる子どもたちによる表現活動を中心に研究・活動している。『外国人市民がもたらす異文化間リテラシー:NPOと学校子どもたちが育ちゆく現場から』(2012)現代人文社、等の著作がある。
【杉野竜美】神戸医療福祉大学 社会福祉学部 教授。
異文化間教育、教育社会学を研究分野とし、主にイタリアの移民子弟の教育について研究している。「イタリアにおける移民生徒の社会的統合~ドキュメント調査:教育達成を指標として~」『アジア教育研究報告』京都大学大学院(2012)、等の著作がある。
【北山夏季】関東国際高等学校教員。
ベトナム語学、社会言語学。日本に住むベトナム系の子どもたちを対象とした母語教室について研究と実践を行っている。『Tieng Viet vui(楽しいベトナム語)』共著(2007)、「公立学校におけるベトナム語母語教室の意義について―保護者の取り込みと児童への影響―」『人間環境学研究第10巻1号』(2012)、等の著書がある。
活動としては、年数回の研究会の他、メンバーとの関わりのあった小学校や地域のNPOによる母語教室の状況や、国際比較研究としてオーストラリア、アメリカ、タイ、カナダの状況について調査研究をしてきました。(『外国人児童の母語学習支援をめぐるネットワーク形成の国際比較』平成19-21年度科研費 代表:松田陽子、研究成果報告書、等、参照)また、外国につながる子ども達の家庭の言語環境調査も行っています。
主なメンバーのプロフィールは以下の通りです。
【松田陽子】(代表) 兵庫県立大学名誉教授。
日本語教育、社会言語学、オーストラリアの多言語教育政策、異文化コミュニケーション、等について研究・教育を行っている。 『多文化社会オーストラリアの多言語教育政策』ひつじ書房(2009)、等の著作がある。
【野津隆志】兵庫県立大学経済学部教授。
比較教育学、教育人類学。タイと日本をフィールドにした外国人児童の教育について研究している。『国民の形成-タイ東北小学校における国民文化形成のエスノグラフィー』明石書店(2005)2.野津隆志 『アメリカの教育支援ネットワーク』東信堂(2007)『スタディ・スキル入門――大学でしっかりと学ぶために』(2008)有斐閣ブックス、等の著作がある。
【久保田真弓】関西大学総合情報学部教授。
異文化コミュニケーション、異文化理解教育の視点から国際交流学習等について研究・教育を行っている。『異文化コミュニケーション論 グローバル・マインドとローカル・アフェクト』(2012)松柏社、等の著作がある。
【乾美紀】兵庫県立大学環境人間学部准教授。
マイノリティの教育、開発途上国の教育、インドシナ難民の教育を中心に教育と研究を行っている。『子どもにやさしい学校―インクルーシブ教育をめざして』(2009)ミネルヴァ書房、等の著作がある。
【落合知子】神戸大学国際人間科学部准教授。神戸市の小学校のスクールサポーター等を勤める。
外国につながる子どもたちによる表現活動を中心に研究・活動している。『外国人市民がもたらす異文化間リテラシー:NPOと学校子どもたちが育ちゆく現場から』(2012)現代人文社、等の著作がある。
【杉野竜美】神戸医療福祉大学 社会福祉学部 教授。
異文化間教育、教育社会学を研究分野とし、主にイタリアの移民子弟の教育について研究している。「イタリアにおける移民生徒の社会的統合~ドキュメント調査:教育達成を指標として~」『アジア教育研究報告』京都大学大学院(2012)、等の著作がある。
【北山夏季】関東国際高等学校教員。
ベトナム語学、社会言語学。日本に住むベトナム系の子どもたちを対象とした母語教室について研究と実践を行っている。『Tieng Viet vui(楽しいベトナム語)』共著(2007)、「公立学校におけるベトナム語母語教室の意義について―保護者の取り込みと児童への影響―」『人間環境学研究第10巻1号』(2012)、等の著書がある。